人生の転機。

自分以外のトランスジェンダーの人達と会ったことは、私にとって大きな人生の転機でした。
それまで自分がなぜこんなに苦しんでいるのか、どうしてイマイチハッピーになれないのか、ものすごくアンラッキーな気持ちでいるのか、まったく見当もつきませんでした。
自分の体に対して肯定感が持てないというのは、物凄く不幸なことだと思われます。

しかしそれを乗り越えていく力というものも、性別適合手術をしたり、ホルモン注射をしたりというそういう技術も現代はあります。
そこで私は私は自分に対しては手術もホルモン注射もしませんけれども、自分の体を少しずつ受け入れるということを頑張ってきた45年間だったように思います。

でも何度も言いますが、自分以外のトランスジェンダーの人たちが苦しんでいるのを見て、自分が苦しんでいることを自分で肯定できるようになりました。

自分が苦しむのは、自分が悪いのではなくて、それは障害のせいなのだということを受け入れることができました。
そのことは自分にとって精神的に安心できるということができるようになり、非常に良かったと思っています 。

それから私の場合はパートナーである女性との出会いがとてもとても大きかったです。

そのパートナーである女性は私のことを、男性だから愛しているとか、女性だから愛しているとか、トランスジェンダーだから愛してるとか、セクシャルマイノリティだから愛してるとか、そういったカテゴリーで愛しているのではありません。

パートナーは私のことを、一人の人間として大事に思ってくれています。
そして、私のトランスとしての苦しみを、きちんと理解しようとしてくれています。
本当に感謝なことだと思っています。